春の牝馬マイル決戦【ヴィクトリアマイル(G1)】。2025年の開催は、週末にかけて雨予報が続いており、稍重〜重馬場の開催が濃厚です。
例年とは異なる“馬場読み”が鍵となりそうな今年は、データ分析と馬場適性を掛け合わせて「浮かび上がる好走パターン」を探る必要があります。
この記事では、過去の稍重~不良馬場時の傾向を元に、枠順・脚質・上がり・前走レース別傾向を分析し、**注目馬「シランケド」と激走候補「ミアネーロ」**についても紹介します。
馬場別傾向の補足|脚質・上がりのみ重馬場データ使用
以下のデータは、すべて過去10年の傾向に基づいています。
なお、2025年のヴィクトリアマイルは重馬場での開催が想定されているため、今回は「脚質」「上がり順位」に関するデータのみ、稍重・重・不良馬場に絞って集計しています。
そのため、良馬場での高速決着とは異なる傾向が見られる点にはご注意ください。
馬番・枠順傾向:中枠が有利、外にも一発あり
まずは馬番ごとの成績と回収率を見てみましょう。
馬番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
1番 | 0- 0- 1- 9/10 | 0.00% | 0.00% | 10.00% | 0 | 21 |
2番 | 0- 1- 1- 8/10 | 0.00% | 10.00% | 20.00% | 0 | 44 |
3番 | 0- 0- 2- 8/10 | 0.00% | 0.00% | 20.00% | 0 | 115 |
4番 | 2- 0- 0- 8/10 | 20.00% | 20.00% | 20.00% | 288 | 75 |
5番 | 3- 0- 0- 7/10 | 30.00% | 30.00% | 30.00% | 333 | 116 |
6番 | 2- 0- 2- 6/10 | 20.00% | 20.00% | 40.00% | 89 | 79 |
7番 | 0- 1- 1- 8/10 | 0.00% | 10.00% | 20.00% | 0 | 138 |
8番 | 0- 1- 0- 8/ 9 | 0.00% | 11.10% | 11.10% | 0 | 87 |
9番 | 1- 1- 0- 7/ 9 | 11.10% | 22.20% | 22.20% | 2317 | 244 |
10番 | 0- 2- 0- 8/10 | 0.00% | 20.00% | 20.00% | 0 | 172 |
11番 | 0- 1- 0- 9/10 | 0.00% | 10.00% | 10.00% | 0 | 19 |
12番 | 1- 0- 0- 9/10 | 10.00% | 10.00% | 10.00% | 14 | 11 |
13番 | 1- 0- 0- 9/10 | 10.00% | 10.00% | 10.00% | 177 | 41 |
14番 | 0- 0- 0-10/10 | 0.00% | 0.00% | 0.00% | 0 | 0 |
15番 | 0- 0- 1- 9/10 | 0.00% | 0.00% | 10.00% | 0 | 17 |
16番 | 0- 2- 1- 6/ 9 | 0.00% | 22.20% | 33.30% | 0 | 71 |
17番 | 0- 0- 0- 8/ 8 | 0.00% | 0.00% | 0.00% | 0 | 0 |
18番 | 0- 1- 1- 5/ 7 | 0.00% | 14.30% | 28.60% | 0 | 1245 |
➡ 中枠(4〜6番)が安定して好走。
➡ しかし、外枠(9・16・18番)も、差し馬が突っ込むケースがあり、注意が必要。
脚質&上がり傾向:差し+上がり上位は絶対条件
続いて、稍重〜不良馬場での脚質ごとの傾向です。(唯一の稍重・重・不良のみのデータ)
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|
逃げ | 0-0-0-2 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
先行 | 0-0-1-7 | 0.0% | 12.5% | 0 | 43 |
中団 | 2-1-1-12 | 12.5% | 25.0% | 205 | 181 |
後方 | 0-1-0-8 | 0.0% | 11.1% | 0 | 18 |
さらに、「上がり3F」上位馬の傾向はこちら
上がり順位 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|
1位 | 0-2-0-1 | 0.0% | 66.7% | 583 |
2位 | 1-0-0-0 | 100.0% | 100.0% | 400 |
3位以下 | ほぼ全滅 | 0.0% | ~10% | ~50以下 |
📌 「中団差し」+「上がり上位」=最も勝ちやすい馬の形。
📌 「上がり1位 or 2位」の複勝率が圧倒的!
前走レース別の成績|王道は阪神牝馬ステークス
前走レース別の好走データは以下の通り。
前走レース | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|
阪神牝馬S | 4-3-5-57 | 5.8% | 17.4% | 375 | 80 |
中山牝馬S | 1-2-0-10 | 7.7% | 23.1% | 72 | 112 |
高松宮記念 | 1-0-2-16 | 5.3% | 15.8% | 74 | 60 |
福島牝馬S | 0-1-1-18 | 0.0% | 10.0% | 0 | 504 |
📌 王道は阪神牝馬組+データ上は中山牝馬Sの安定感も良好。
📌 福島牝馬S組は勝ち切れないが、人気薄で突っ込む例があるため注意。
本命馬:シランケド(推定5〜6番人気)
デビュー3戦目以降、一度も馬券圏外がない安定感が最大の武器。
しかも、逃げ〜追込みまで自在な脚質と対応力を持ち、重馬場になっても信頼できます。
特に注目したいのが、2走前の新潟芝外回り2000m戦での圧勝劇。
出遅れながらも上がり33.0秒という鬼脚で差し切った内容は、ヴィクトリアマイルのような「上がり勝負+差し有利」な展開にぴったりです。
✔ 「差し+上がり上位」という今年の勝ち馬像に合致
✔ 多彩な脚質と位置取りセンス
✔ この強さで5〜6番人気想定なら馬券妙味が抜群
📌 今年のヴィクトリアマイルで最も買いたい本命馬は《シランケド》です。
穴馬候補:ミアネーロ(推定11番人気)
スタートに課題のあるタイプで、近走も最後方からの競馬が多いですが、それでも必ず上がり最速級の脚を使える点が魅力的。
前走も最終コーナーで完全に包まれて進路がない苦しい状況でしたが、0.4秒差まで詰めての好内容。
重馬場のヴィクトリアマイルは「上がりの切れ味」がカギになりますが、この馬はまさに“上がり勝負特化型”。
✔ 差し+上がりで突っ込んでくるタイプ
✔ スタートさえ五分なら突き抜けてもおかしくない
✔ 人気薄×適性マッチで馬券妙味大
📌 波乱の立役者は、末脚鋭い《ミアネーロ》で決まり。
まとめ:2025年ヴィクトリアマイルは「重馬場×差し」が勝負の鍵!
注目ポイント | 備考 |
---|---|
枠順 | 中枠が基本、外からの差しにも要注意 |
脚質 | 差し+上がり1〜2位が鉄板パターン |
本命候補 | シランケド(安定+対応力) |
穴馬候補 | ミアネーロ(末脚◎) |
👑 今年のヴィクトリアマイルは「良馬場対応型」よりも「タフ馬場対応型の差し馬」に軍配が上がりそうです。
人気に惑わされず、データと適性で狙い馬を絞って高配当を狙いましょう!
※追記:ミアネーロ出走取消について
今回、注目穴馬として推奨していたミアネーロが出走取消となりました。
脚質的に「後方差し+上がり最速」というこのレースにフィットした存在だっただけに残念ですが、傾向そのものが変わるわけではありません。
差し脚重視の穴馬候補:ラヴェル(推定9番人気)
まず、ミアネーロの脚質的な代替候補として挙げたいのが《ラヴェル》。
過去には、あの名牝リバティアイランドを破った実績もあり、基本は後方待機からの差し脚勝負型。
3枠5番と差しに適した枠を引き、展開がハマれば一撃必殺の末脚で突っ込んでくる力を持っています。
▶ 差し+上がり重視なら「ラヴェル」がミアネーロの代役として最有力。
馬場適性重視なら:クイーンズウォーク(推定5番人気)
一方で、今年のヴィクトリアマイルは稍重〜重馬場開催が濃厚と見られており、
「荒れ馬場への対応力」を重視するなら《クイーンズウォーク》にも注目が必要です。
これまで荒れ馬場で3戦してすべて連対しており、タフなコンディションでも力を発揮できるタイプ。
脚質も柔軟で、枠・展開に左右されにくく、人気はやや上位ながら信頼性の高い穴候補と言えます。
▶ 馬場適性と安定感を求めるなら「クイーンズウォーク」が有力。
まとめ
ミアネーロ取消により、【ラヴェル】と【クイーンズウォーク】の2頭が新たな注目馬候補として浮上。
「末脚の爆発力を取るか、馬場への適性を取るか」――
予想の組み立てに、より深みが加わる一戦となりそうです。
※レース結果追記(5/19)
本命のシランケドが3着に好走、さらに注目馬クイーンズウォークも2着と、予想通り「差し+上がり勝負」で決着しました!
データ傾向がしっかり結果に結びついた形です。
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