中山競馬場ダート1200mは、日本競馬の中でも特徴的なコースの一つであり、スピードとスタートの重要性が強調される舞台です。その主要な特徴を以下にまとめました。
コースの概要

- スタート位置: ダート1200mのスタートは向正面直線の奥に位置し、最初のコーナーまでの距離が約250mと短いです。このため、序盤の位置取りが極めて重要であり、スタートダッシュの良し悪しがレースの展開に直接影響を与えます。
- コースの形状: 中山競馬場特有のタイトなコーナーと高低差が特徴的です。最後の直線は約310mと短く、ゴール前に急坂があります。この坂が最後の粘りを問うポイントとなります。
戦略とレース展開
- 先行有利: 最初のコーナーまでの距離が短いため、前目のポジションを取ることが大きなアドバンテージとなります。4角を1~2番手で通過する馬が特に好成績を挙げており、後方からの追い込みは不利とされています。
- 急坂への対応: ゴール前の急坂で一気に失速する馬も多く、スタミナとスピードをバランスよく発揮できる馬が勝ちやすい特徴があります。
馬場状態による影響
- ダートコースは基本的に馬場の乾燥度や雨の影響を受けやすく、脚質や馬場適性がレース結果に影響を与えます。特に雨が降った場合、スタートの速い馬がより有利になるケースが多いです。
枠順と馬番の影響
- 中~外枠に位置する馬番が有利とされています。内枠に入るとコーナーで壁に囲まれやすく、外枠すぎると距離ロスが大きくなります。中山ダート1200mでは、バランスの取れた位置取りが重要です。
データを使ったポイント
中山競馬場ダート1200m攻略:4角位置と馬番の重要性を分析
上記で大まかな特徴を伝えましたが次は細かいデータを使って伝えていこうと思います。4角(最後のコーナー)での位置取りや馬番がレース結果に大きな影響を与えると言われているので、2021年3月7日から2025年3月2日までのデータをもとに、このポイントを掘り下げてみましょう。
◆4角位置別集計
集計期間:2021. 3. 7 ~ 2025. 3. 2
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4角位置 着別度数 勝率 連対率 複勝率
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4角1番手 127- 91- 49- 230/ 497 25.6% 43.9% 53.7%
2番手以内 279- 207- 136- 578/1200 23.3% 40.5% 51.8%
3番手以内 336- 268- 209- 919/1732 19.4% 34.9% 46.9%
4番手以内 374- 319- 273-1298/2264 16.5% 30.6% 42.7%
5番手以内 400- 347- 317-1694/2758 14.5% 27.1% 38.6%
7番手以内 447- 412- 374-2527/3760 11.9% 22.8% 32.8%
10番手以内 477- 471- 441-3842/5231 9.1% 18.1% 26.6%
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4角位置が鍵を握るレース展開
4角位置別の成績を見てみると、1番手で4角を通過した馬の勝率は25.6%と高い数字を誇ります。2番手以内で通過した馬に範囲を広げても、勝率は23.3%、連対率は40.5%と好成績です。このデータから、中山ダート1200mでは序盤から前に位置取る積極的な戦略が有利であることが分かります。
一方、7番手以内まで広げると勝率は11.9%と低下し、さらに10番手以内では9.1%と一桁台に落ち込みます。これは、後方からの追い込みが難しいコース特性を物語っています。ペースが速くなる傾向のあるこのコースでは、前に行けるスピードと位置取りがレースの鍵となるでしょう。
馬番の影響:内枠と外枠の特徴
◆馬番別集計
集計期間:2021. 3. 7 ~ 2025. 3. 2
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馬番 着別度数 勝率 連対率 複勝率
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1番 24- 24- 34- 412/ 494 4.9% 9.7% 16.6%
2番 27- 25- 33- 411/ 496 5.4% 10.5% 17.1%
3番 22- 35- 28- 409/ 494 4.5% 11.5% 17.2%
4番 29- 29- 34- 403/ 495 5.9% 11.7% 18.6%
5番 20- 33- 39- 402/ 494 4.0% 10.7% 18.6%
6番 25- 39- 29- 404/ 497 5.0% 12.9% 18.7%
7番 30- 26- 30- 410/ 496 6.0% 11.3% 17.3%
8番 34- 41- 27- 394/ 496 6.9% 15.1% 20.6%
9番 40- 31- 38- 384/ 493 8.1% 14.4% 22.1%
10番 36- 25- 25- 406/ 492 7.3% 12.4% 17.5%
11番 34- 33- 22- 401/ 490 6.9% 13.7% 18.2%
12番 50- 32- 42- 362/ 486 10.3% 16.9% 25.5%
13番 22- 29- 37- 389/ 477 4.6% 10.7% 18.4%
14番 41- 31- 36- 359/ 467 8.8% 15.4% 23.1%
15番 39- 35- 16- 361/ 451 8.6% 16.4% 20.0%
16番 24- 31- 26- 333/ 414 5.8% 13.3% 19.6%
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馬番別のデータを見てみると、勝率が最も高いのは12番(10.3%)、続いて14番(8.8%)や9番(8.1%)です。これらの馬番は中~外枠に位置し、適度なスペースを確保しやすいのが特徴です。
一方、内枠の1番や2番では勝率が4.9%~5.4%と低めです。内側にいる馬はコーナーで壁に囲まれやすく、前に進むスペースを確保するのが難しいことが影響している可能性があります。逆に、外枠すぎる16番では勝率が5.8%と内枠並みに低下しています。外枠は距離ロスが大きくなるため、スタートダッシュが特に重要です。
オススメ産駒
中山競馬場ダート1200mオススメ産駒
種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率
ダノンレジェンド 16-10-10-83/119 13.4% 21.8% 30.3%
イスラボニータ 10-8-13-78/109 9.2% 16.5% 28.4%
アポロキングダム 9-5-6-51/71 12.7% 19.7% 28.2%
ロージズインメイ 7-8-6-54/75 9.3% 20.0% 28.0%
リアルスティール 6-9-8-41/64 9.4% 23.4% 35.9%
スズカゴーズウェイ 6-9-6-31/52 11.5% 28.8% 40.4%
最後に中山競馬場ダート1200mで好走率の高い産駒を紹介していきます。勝率ではダノンレジェンド産駒、連帯率ではリアルスティール産駒、複勝率ではスズカゴーズウェイ産駒がおすすめになります。これらの産駒を見つけたら最低でも紐に入れておきましょう。
まとめ
中山ダート1200mを攻略するためには、以下のポイントが鍵となります:
- 前目のポジションを確保する馬を重視する。4角で2番手以内にいる馬が有利。
- 中~外枠の馬番(特に12番や9番)をチェックする。ただし、外枠すぎる場合は不利になる可能性があるため注意。
- スタートの速い馬を見極める。このコースでは序盤のダッシュ力が結果を大きく左右する。
- ダノンレジェンド産駒、リアルスティール産駒、スズカゴーズウェイ産駒に注目。
これで中山競馬場ダート1200mを攻略していきましょう!!
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